ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 

ようやく見れました。

パンフレット買えなかったのさみしい。

再入荷したら買う……(チョロい)

⚠️ネタバレしてます⚠️

 

 

 

 

京アニさん、ほんとに公開してくれてありがとう。水の描写が美しすぎてもうただひたすらに感動。

海 波 雨 涙 恐ろしいくらい綺麗

 

 

ギルベルト少佐

よく考えたらわたし、アニメ本編を通してギルベルト少佐のことはヴァイオレットちゃんを通じて、ヴァイオレットちゃんの思い出の中の少佐しか知らないんだ、、って見てから一晩経ってようやく気づいた。 

ギルベルト少佐が抱えてた後悔 

ヴァイオレットちゃん側からでしか見てなかったし考えてなかったから少佐が生きてても、まさか会いたくない、ドアの前まで来て声が聞こえるのに会いたい、そう言ってるヴァイオレットちゃんを突き放すなんて思ってもなかったので本気でショックでまじで殴ってやろうと思った。

しかもヴァイオレットちゃんはこの数年で人の気持ち、心、言葉の裏にある本当の気持ちに気づけるようになった。

 

会いたくない、自分の存在が少佐を、苦しめているとそう思ったヴァイオレットちゃんは自分から身を引く、、、いやもうそんなそんな辛いことある……???

 

帰りに友達と話してて。昔のヴァイオレットちゃんなら会いたくない、そう言われれば「なぜですか」って訪ねるけどすぐに「承知しました」って聞きそうだし、まず社長に待っとけ言わてるから勝手に会いに行こうとはしないかもしれない、って言ったけど。

いやむしろ逆だな。ドアこじ開けてでも会いに行く。だってヴァイオレットちゃんは少佐に会いたいから。

少佐が会いたくない、辛い思い出を思い出したくない。自分を見ると辛いことを思い出す、少佐を苦しめてしまう、今のヴァイオレットちゃんだから気づいたのかもしれないし、もしかしたら自分に対するギルベルト少佐の後悔も少し理解したのかもしれないな……

 

だから伝えたいことは伝えられるうちに伝えないといけない。ヴァイオレットちゃんはギルベルト少佐に出会えたことを後悔していない、感謝していること、貴方がくれたアイシテルが生きる道標になったこと、ちゃんと手紙にして伝えた。その手紙のおかげでギルベルト少佐は前に進む勇気をもらえた。

 

ギルベルト少佐がヴァイオレットを武器にしたくないと言いながら武器にして戦いの中に放り込み両腕を失った、その事は消えない。

でも同時に彼が彼女を受け入れて優しく抱きしめてくれたこと、言葉を教えてくれたこと、美しい花の名前をくれたこと、そして愛してるを教えてくれたことは消えない。

やってきた事は消えない。

ほんとうにその言葉通りの展開で天才すぎる。

 

 

 

お兄さん

大佐の事でこんな、情緒乱れるとは思ってなかった。

なんなの、あの回想シーンの激カワ兄弟。

思い出の船でギルベルト少佐のこと語る2人見てたら、ああこのまま少佐が帰ってこなくてもこの2人が補い合いながら生きていくのかな、ってそうちょっと未来を想像してしまった……

素直になれないレベルじゃないよ大佐……あんた不器用すぎるよ……

だからこそ最後ギルベルト少佐に発破かけるシーン、、くそう、悔しいけど悔しいけどありがとう、、あんたも、あんたも幸せになるんだよくそう……としか……うううっ……

 

 

電話

いけ好かない機械

手紙を商売にする身からしたら電話はとにかく商売敵。

これからのドールや郵便局の未来を脅かす存在になるんだろうな、って。なんだか憎い存在として扱われてたけど。

最後リュカくんに書く手紙が間に合わない、そう判断したアイリス達が手紙でなく電話で想いを伝えるよう手配するシーン。

そして家族あてのヴァイオレット作の代筆の手紙。

手紙はこれから残っていく。何度も何度も読み返せる。辛いことがあった時、悲しい時、読み返して元気をもらえる、そういう手紙を残したかったユリスの気持ちが形として残る。

リュカくんとは電話だったけど、そのおかげでお互いの気持ちを確認できた。怒ってないこと、実はこっそり覗きに来ていたこと、これからもずっと友達だということ。手紙だとユリスからの気持ちしか伝えられなかったけど、リュカくんがどう思っていたのかユリスは亡くなる前に知ることが出来た。ユリスの心に寄り添えた。

手紙と電話、それぞれの良いところを上手く使っているのを見て、、あああもうほんとに、京アニさん天才だなと。

 

 

 

やってきた事は消えない。悪いことも良いことも。消えることはない。

なんかもう、感無量すぎて。ヴァイオレットちゃんも世の中の情勢もどんどん、変わっていく。きっとこれからドールと手紙は廃れていく。でも消えることは無い。ドールとしてやってきた事、そして書いた手紙は消えることは無い。読んだ人の心に残るし、そしてその子孫にも届く。そうして手紙の良さを知って、彼女も手紙なら書けるかも、正直な気持ちを伝えられるかも、と手紙を書く……

 

ヴァイオレットちゃんは最後切手になった。彼女がやってきた事は消えない。その象徴だと思ったし、彼女は死んでからも手紙を届けているんだ、って思ったらまた泣いた。もうなんかなんで泣いてるのかわかんない、くらい涙出たなあ……はあ…………

あと郵便局が博物館になってるのは最高にえもい

最後の郵便局員も島の子供?と思ったけどちょっと年齢合わない気がするからきっとヴァイオレットちゃんがいつもしてたことを真似した子供たちが大きくなって、またその子供に……意味は分からないし理由も知らないけど、消えずに残ったひとつなんだろうな、、

 

 

最後の手紙

舞台挨拶のレポネタバレなるかと思って読んでなくてようやく読み漁ってるけど、ギルベルト少佐宛の最後の手紙、最後の1行はセリフになってない、その1行を読んでギルベルト少佐は走り出したって書いてあって座椅子から転げ落ちて今床でこれ打ってる。

そうか……ヴァイオレットちゃんギルベルト少佐にもらった、その言葉を手紙で伝えたんだね……

海のシーンで名前呼ぶことしか出来ないヴァイオレットちゃん見てそれだけでぼろぼろ泣いたけど、そっか……言えなかったんだ……足が震えて、伝えたくて海飛び込んでまでここまで来たのに、伝えることがこんなに、こんなに怖いんだ……って。そんなの聞いたらあのシーン立ち上がって走り回るしかないじゃん……

なにそれ……京アニさん……そんなの……初見じゃわかんないよ……もっかい……もっかい見る…………

 

 

 

あとは友達に帰りに言われてハッとしたけど、ヴァイオレットちゃんだけ時が止まったかのように服装が変わっていない。

エリカが髪型とか服装にすごく変化があったから余計に際立つというか。

やっぱり少佐に会えないとヴァイオレットちゃんはどこかで時が止まったまま吹っ切れないだろうね……伝えたいこと伝えないまま止まっているから。

帰ってこなくてもいいじゃーんって思ったけどやっぱりヴァイオレットちゃんに少佐のいない世界は生きていけないんだね、、

 

変わるということは生きていくということ。変わることが悪いことなんじゃないんだな、と。

世の中もヴァイオレットちゃんの心も変わったこともあれば、変わらないこともある。そしてこれからも変わっていく。でもそれが生きているという事なんだなあと。

 

 

はあああああ、情報量多すぎて情緒不安定になる……

ほんとうに良い映画でした。この映画観ないと完結しないし、これ以上はない。ほんとうに公開されて良かったし見ることが出来て良かったありがとう。はあ、生きててよかった